工事前の課題
外壁タイルと上裏の深刻な劣化

本物件は東京都杉並区にあるSRC造9階建・地下1階、全23戸の中規模マンションです。築34年を迎え、外壁タイルの浮きが多数発生しており、剥落による第三者被害のリスクが高まっていました。特に風雨にさらされやすい上層部では、タイルの接着力が著しく低下しており、安全面の不安が顕著でした。また、外部階段上裏では鉄筋爆裂によりコンクリートの破片が実際に落下しており、早急な対応が求められる状態でした。これらの劣化症状は放置すれば美観の低下だけでなく、構造的な損傷や雨水の浸入を引き起こし、長期的な建物性能に大きく影響を与えかねない状況でした。安全性と資産価値を維持するためには、外壁・上裏ともに精密な診断と計画的な修繕が急務となっていました。
工事後の成果・効果
丁寧な施工で安心と建物性能を再生しました

外壁のタイル浮きに対しては打診調査を徹底し、劣化部分を的確に把握。浮きが確認された箇所は全面撤去のうえで再施工し、下地の補強から接着まで丁寧に行いました。落下の危険があった上裏のコンクリートは、爆裂部の補修と鉄筋の防錆処理を施し、断面修復を通じて構造体の健全性を回復させました。これにより、住民の安全確保はもちろん、建物全体の耐久性と防水性能が大きく向上。仕上がりの美観にも配慮し、築年数を感じさせない清潔感のある外観へと再生しました。入居者からは「安心して暮らせるようになった」「修繕内容が丁寧で信頼できる」といった声が寄せられ、施工品質と対応力の高さを実感していただける結果となりました。
施工のこだわり
躯体補修+快適性アップ。長く住み続けられるマンションへ

東輝建設の強みは、豊富な経験に裏打ちされた調査力と、建物ごとの課題に最適な解決策を提案できる技術力です。本件では、タイル浮きや上裏の爆裂といった放置すれば重大事故につながりかねないリスクを
早期に見極め、確実な補修で安全性を回復。調査から設計、施工、品質管理に至るまで一貫した自社体制で対応するため、現場ごとに柔軟かつ迅速な判断が可能です。また、住民対応においても、工程や騒音の
影響について事前に丁寧な説明を行い、信頼関係を築くことを大切にしています。「ただ直す」のではなく、「安心をかたちにする」ことが私たちの使命です。建物の寿命を延ばし、次の世代にも価値をつなぐ修繕を実現します。